キゴウカイ--日本賞について


	二年に一度ポーランドポウツク市（ワルシャワの北にある都市）では、ポーランドのピアノコンクール「ハリーナチェルニー・ステファンスカコンクール」が開催されています。18歳以下を対象に、バッハとショパンを含む課題曲と自由曲を演奏し、予選本選の二段階審査形式がとられ、世界各国から参加者を募る国際コンクールを視野に置いて運営活動が行われています。　このコンクールと日本との関わりは、世界的なショパン奏者として有名だった故ステファンスカさんが東京芸術大学の客員教授として日本のピアノ奏者の指導に当たったことと、第6回から「日本賞」が授与されるようになったことにあります。　現在はキゴウカイの後援により「kigoukai賞」として、受賞者は一週間ほど日本に滞在し、演奏活動と、小中学校等でボランティアコンサートを行います。受賞者の中には本格的なピアニストに成長する若い演奏家も出始め、日本とポーランドの架け橋として活動した名女流ピアニスト、ハリーナ先生の遺志を継いだ意義のあるコンクールと言えます。